間もなく2020年が終わろうとしています。後世で今年を振り返った時に語り継がれる年になるのは間違いありません。
新型コロナウィルスが猛威を振るい、世の中は混乱し未曾有の状況なっている年の瀬を迎えています。

 各国がロックダウンする中、インドでは3月25日からロックダウンになっています。
Irohaは食料品店として閉店を免れましたが、従業員たちの通勤が制限され主要メンバーがホテル暮らしとなる中、何とかお店を開店しお客様に商品を提供し続けました。
ギラギラと太陽が照りつける状況で1時間歩いて来店するお客様もいたと聞き、閉店することなく働いてくれたスタッフには感謝を伝えました。

 7ヶ所あった拠点も全てなくなり、デリー方面のお客様達がパンを購入できなくなったこともあり、8月からはオンラインショップを始めました。
こちらは好評を頂き、今やIrohaの売上を押し上げる重要な柱になっています。
とは言え、8割以上の日本人が帰国したため、打ち上げをつくるのは厳しい状況でしたが、現地に残っている日本人のお客様がパン以外にも食料品などを購入して頂いたことで、客単価が上がりなんとか継続できている状況です。
 
 このままでは、日本人のお客様がインドに戻ってこないと、Irohaを継続することができません。
守るだけでは先細りするだけなので、新しくインド人向けに事業を始める準備をしています。
窮地の時に自分自身がどのように行動するのかを見るのはワクワクします。

 もしコロナ禍がなかったら、恐らく今年は大幅な利益を出ていたでしょう。インドへの日本人駐在員も更に増え、磐石な経営になっていたと思います。
しかしコロナ禍の中、今は毎月赤字もしくは微々たる利益があるに過ぎません。
こういう状況だからこそ、当初インドで事業を始めようと思った原点に戻ることができました。
「インドの人たちに食を通じて日本を知ってほしい。」
コロナ禍が起きなかったら、この原点に戻ることはなかったかもしれません。
 
 ピンチをチャンスに変えることができる自分であれば、何が起きてもブレることはありません。
今、インドにいある大森シェフと毎日のように新規事業について話しています。
インド人のお客様がまた食べたいと思う、美味しいと笑顔になる商品を提供するべく開発に励んでいます。
 
 2020年は激動の年でした。その中で、起きたこととダンスする私なのだと改めて気づけました。
コロナ禍で感染拡大が続き、収束するにはまだ時間がかかりそうです。
皆さま、どうぞお体を大切に、来年は佳いお年をお迎えください。
 

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